リゾートバイトには酪農もある
日本の酪農業界の現状
集約化と規模拡大が進む、現代の日本の酪農ですが、新型コロナウイルスの影響もあり、飲食関連の事業者が休業を余儀なくされたことから、波及ダメージも図りしれないものです。
毎日のようにしぼられる乳牛の乳ですが、流入が余ってしまい、一部破棄をせざるを得ない状況に陥ってしまいました。
しかし一方で、不要不急で家庭で過ごされる方も増え、パン作りやお菓子作りに励む方も多くなってきました。
こうした状況下で、牛乳の需要が減る一方、チーズやバターなどの需要が、高まるといった逆転現象がみられます。
こうした業界にも、リゾートバイトの存在は欠かせないと言われています。
リゾートバイトには酪農もあるの ?
リゾートバイトは、リゾート地などの観光地で働くものですが、酪農もリゾートバイトの定義に当てはまるのでしょうか。
実は酪農のほとんどは、高原などの牧場で飼っている場合が多く、一部の牧場などでは観光化により、観光スポットとしての名所となっているケースもあります。
こうしたことをかんがみると、酪農もリゾートバイトの一種として考えることができます。
動物好きな方であれば、毎日可愛い動物と触れ合いながら、いやされることは間違いありません。
また、牧場で働く人たちや周囲の人たちとの交流など、日常の生活では味わえない経験も、大きな魅力となるはずです。
酪農のアルバイトの仕事内容
前項で、動物たちの触れ合いを説明しましたが、実際の仕事となると、酪農の仕事は決して甘いものではありません。
というのも、牧場の朝はとても早いからです。
では実際に、酪農の仕事がどのようなものなのか、簡単に説明してみましょう。
朝はまず、5:00から6:00ぐらいに起床して作業を始め、乾草・サイレージを与えて、さらに各乳用牛の出す乳量に応じた適量の濃厚飼料を与える必要があります。
次に重要な搾乳作業ですが、ミルカーといった専門の器具をセットし、何十頭もの乳用牛から搾乳していきます。
そしてふん尿の処理、牛舎の清掃で朝の作業を終えますが、夕方には同じ作業をこなさなければなりません。
酪農のアルバイトでのメリットとデメリット
酪農のアルバイトは、決して簡単なものではありませんが、それはどの業界にも言えることです。
メリットとしては、自然の中で生活できる、また高原などの涼しい環境ですので、快適に過ごすことができます。
住み込みで食事付き、場合によっては、交通費も全額支給されることもあります。ただし、デメリットも無いわけではありません。
動物相手ということもあり、草食動物ですがふん尿の処理は臭く、汚れてしまうことも多い作業は、致し方のないところでしょう。
牧場のアルバイトは、酪農だけではなく、馬や観光牧場などのアルバイト先もあります。
お客さんへの対応や、物販なども任されることもありますので、一概に臭い仕事とは言えません。